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浜松まつり

「浜松まつりの凧揚げはすごいよ〜。まあ自分で見た方がいい」。
1月、曽爾高原の凧揚げ大会で出会った浜松凧(たこ)の会の
内山富久会長に言われ、どんなにすごいのか見たくなった。

 祭りが5月3日〜5日ということで、主人を説得して浜松へ。
恥ずかしながら知らなかった。
400年もの歴史を誇る、こんなに大きな祭りがあったとは。
見どころは二つ。
浜で行う凧揚げ合戦と、市内中心部を練る御殿屋台引き回し。
浜松市民あげての祭りだ。

 会場の中田島砂丘へ行ってびっくり。
高齢者から幼児まで、各町の法被を着た老若男女が陣屋を張り、
ごった返していた。
町ごとに凧や御殿屋台を出すのが特徴。
今年は過去最多の174町が凧揚げ参加で、あちこちで町の大凧を
揚げている。小さくて畳2帖、大きいものなら8帖ほどあろうか。
何人もの男衆が号令と怒号を飛ばしながら天に揚げる。
女性や子どもたち、残った町民はラッパや太鼓を鳴らして凧が揚がる
まで声援を送る。
やっと高々と揚がると組長をかついで全員が万歳三唱。

 次にけんか凧といって、他町の凧の糸と糸を絡ませ、切り合いを行う。
見事勝った町は、組長を肩車に会場内を練り歩く。
小雨にも関わらず、会場はにぎやかな音と熱気にあふれていた。

 84か町の豪華絢爛な御殿屋台は夜だ。
3日間ライトアップされ、屋台を引き回した後、提灯を持った全員が
練りを作っていく。

 元気な高齢者が多く、皆実にいい顔をしている。凧揚げを通して
町の伝統を皆で伝え守っていく。本当にうらやましい光景だった。
出会う人が皆気さくでおもてなしの心にあふれているのも、
祭りという経験を通して学ぶからだと思った。内山会長は昨年から
11月第2土・日曜日に、浜松ガーデンパークで凧の全国大会を開催
している。
このときは浜松以外の人も凧を揚げられる。

行ってみませんか、浜松へ。

yomiっこ 2009年06月号より抜粋】

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