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2009年10月 アーカイブ

2009年10月23日

平城遷都1300年祭に向って

 来年の平城遷都1300年に向かって動きが活発になってきた。
先日は「県民活動支援事業の公開プレゼンテーション」があり、
私も審査員として拝見させていただいた。
これは、県民が自ら遷都1300年祭を盛り上げるイベントを
企画立案し、実行するというもので、採択が決定されれば、事
業費に対して補助金が出る。今回で3回めの公募で、過去2回
も含めると113件もの応募があり、約70件が採択された。

 最終プレゼンテーションでは、画像を使ってPRする人、身
体を張って演技する団体など工夫がなされて見応えがあった。
皆1300年祭を盛り上げよう、あるいは1300年に関連づ
けて自分たちの地域に何とか人を呼び込もうとする意気込みに
あふれていた。

 一方で、「盛り上がっているのは行政だけで県民不在ではな
いか」といった声も聞く。私も宮跡事業に関わらせていただい
ているので、耳の痛いところだ。

 だが、水面下では動き出している。
我々民間有志のボランティアで構成する平城遷都祭実行委員会
も、春の事業内容がほぼ固まってきた。藤原京から平城京へ遷
都される様子を描く天平行列、20畳もある凧など全国から様々
な凧が集まる凧あげ大会、世界で活躍するダンサーにも参加し
てもらう「1300人のボディドラム」、全国の拳士が集まる
「3000人の少林寺拳法演武」、「ものづくりの館」ほか、
訪れるあらゆる層の方に楽しんでいただけるものを、準備しつ
つある。それらに関わっていただけるスタッフや参加者をこれ
からどんどん募集していく予定だが、いかに幅広くきちんと広
報出来るか、参加意欲のある方に情報をうまく届けることが出
来るかが大切だと痛感する。

 来場者をお迎えする側が楽しくなければ訪れる人も楽しくは
ならない。
県民皆がプレイヤーかつ広報マンとなり、「来年奈良はおもし
ろいよ、絶対来て」、「絶対行こう」と口に出来るよう、ぜひ
盛り上げていきましょう。
yomiっこ 2009年11月号より抜粋】


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2009年10月28日

同窓会

 今年の夏、故郷の岡山で、中学の同窓会があった。
金八先生じゃないが、3年B組。
集まったのは、13人。
私の大親友が幹事をしていることもあり、何があっても
駆けつけようと思ったが、私のほかに女子は3人のみ。
女性は嫁ぎ先の事情があるし、全国に散らばっているんだから
集まりが悪くても仕方ない。
むしろ、少なかったお陰で皆とじっくり話が出来た。

 きっかけは、担任の先生が我々の母校の校長を務めたのを最後に
定年退職されたため。皆で先生のお祝いをしようと集まったのだ。
 数十年ぶりに会う仲間。大手企業の管理職についている人、
自分で手に職を持ち整骨院を開業した人、
小学校の教師になった人、
老人ホームで働く私の親友…、
皆それぞれの道をしっかりと歩んでいた。

 ドクターヘリで運ばれて一命を取り留めた同級生の男の子(今はおじさん)が、
「みんなにこうして会えただけで本当にうれしい」と言った。
つくづく私もそう思う。
皆に会えたことに感謝の気持ちでいっぱいになった。

 人それぞれに幸せに暮らしていることを、
こんなにうれしく思ったことって最近あっただろうか。
心の底から「お互いに幸せでよかった」と喜び合える仲間がいるって、
なんて心を温かくしてくれるんだろう。
おまけに年を重ねた今は、今まで話しにくかった男女の壁も取れて、
互いのこれからを心から応援し合える間柄に一挙に縮まった。
 
これもこの年齢にまでなったお陰なんだなあとしみじみ思うと、
年を取ることも悪くない。

 次は5年後の約束。
5年後も、さらにおじいさんおばあさんになっても、
絶対にまた元気で会おうね。

yomiっこ 2009年10月号より抜粋】