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鬼の俎、鬼の雪隠

おにのまないた、おにのせっちん

明治31年以来、宮内庁が欽明陵の陪冢（ばいちょう）の一つして管理している古墳。
これら二つで墓室内の棺を納める石造施設。正式には刳（えぐ）り貫き式横口式石槨と呼ばれる。俎の方が底石で、雪隠の方は石室。古墳が壊されて石室が逆さまに転げ落ちた。
鬼の俎の東側にも同様の床石が存在し、一つの墳丘に二基の石槨が内包されていたと考えられる。

（初書：2006-12-05）

●キーワード

◆陪冢

大型古墳（主墳）の傍らに造られた小古墳のこと。陪塚ともいう。
近親者や従臣、あるいは副葬品を葬ったとされる。

◆石槨

墓室内で棺を納める石造施設。古墳時代の小型の石室や石棺をいうこともある。

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