川原寺は、飛鳥寺(法興寺)、薬師寺、大官大寺(大安寺)と並び、飛鳥の四大寺の一つに数えられるほどの大寺院であった。
斉明天皇川原宮の故地に、斉明天皇没後、天智天皇がその冥福を祈って創建したと伝えられるが、川原寺の創建については複数の説がある。
伽藍配置は一塔二金堂式の特異なもので、「川原寺式伽藍配置」と呼ばれる。中金堂礎石に白大理石(瑪瑙石)を用い、精巧な柱座をもっていた。 |
|
|
|
(初書:2006-12-07) |
|
|
●キーワード |
|
◆斉明天皇 |
|
7世紀半ばの天皇(女帝)。
皇極天皇の重祚(ちょうそ)。
舒明天皇の皇后、天智天皇・天武天皇の母。
孝徳天皇の没後、飛鳥板蓋宮で即位。その翌年に飛鳥岡本宮に移る。
中大兄皇子らの補佐で改新政治を推進。百済救援のため九州に赴き、筑紫(福岡県)の朝倉宮で没した。 |
|
◆重祚 |
|
いったん位を退いた天皇が再び即位すること。 |
|
|