奈良市/名勝 エリア広域/奈良市・大和高原 放生池、采女神社、采女祭、興福寺五重塔
◆猿沢池 ●さるさわいけ ●奈良市登大路町
興福寺の南側にある周囲約360メートルの興福寺の放生池。興福寺五重塔が水面に映える光景は絶景である。また、猿沢池に浮かぶ月は、南都八景の一つとされる。
池の北西には采女神社があり、帝の寵愛を受けた采女(後宮の女官)が、悲恋のゆえに猿沢池に身を投げ、その霊を鎮めるための祭り、采女祭は中秋の名月に行われる。
▽伝統行事
●采女祭…中秋の名月
采女を祀る采女神社の祭礼。秋の七草を飾った花扇使いなどの行列が市内を練り歩く。その後、ミス采女、ミス奈良、稚児たちを乗せた2隻の竜頭船が雅楽の調べにのり、猿沢池に浮かぶ40余りの流し灯籠の間をぬって池をめぐり、最後に花扇を池中に投じる雅やかな行事。
▽キーワード
●放生池
興福寺が秋の彼岸などに捕らえられている生き物を買い集めて逃がしてやる法会、法生会(ほうじょうえ)を行う池のこと。
猿沢池と興福寺五重塔 猿沢池と興福寺五重塔
●参考文献/山川出版社発行『奈良県の歴史散歩』、角川書店『角川日本地名大辞典』、網干善教監修『奈良まほろばソムリエ検定』
●初書/2007-07-02-IT
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