世界遺産 奈良市/寺院 エリア広域/奈良市・大和高原 総国分寺、大仏殿、盧舎那仏、二月堂、お水取り、聖武天皇、行基、重源
◆東大寺 ●とうだいじ ●奈良市雑司町
奈良時代に建立された総国分寺。
728年(神亀5)に聖武天皇が夭折した皇太子基親王のために建立した金鐘山寺に歴史は遡る。
741年(天平13)に「国分寺・国分尼寺建立の詔」が発せられると、金鐘山寺は大和国の国分寺にあてられ、国家鎮護の官寺となった。
743年(天平15)の「盧舎那大仏造顕の詔」によって大仏鋳造が始まり、当初の紫香楽宮から平城遷都に伴う事業中断等を経て、752年(天平勝宝4)に開眼供養が行われた。
大仏殿を中心とした七堂伽藍の造営もこの頃までにほぼ完成。この大仏鋳造と伽藍造営には近鉄駅前にその銅像のある行基のまとめる大衆の勧進が大きかったという。
鎌倉時代の平重衡による南都焼討ちにより、法華堂や二月堂、正倉院などの一部を除いた大半の伽藍が焼失したが、俊乗房重源により伽藍復興が進められた。大仏様の代表といわれる南大門(国宝)や運慶・快慶による木造金剛力士像(国宝)はこのときの復興によるもの。
大仏殿の他、法華堂(三月堂)や二月堂、大湯屋など国宝、重要文化財に指定されている建造物が多数あり、彫刻に関しても法華堂の諸尊や戒壇堂の塑造四天王立像などが多数が指定を受ける。名実ともに奈良を代表する大寺である。
東大寺 二月堂 東大寺 東大寺
▽データ
宗派 華厳宗(大本山)
本尊 盧舎那仏(大仏殿)
所在地 奈良市雑司町406-1
拝観料 大人500円 小人300円
定休日 年中無休
駐車場 周辺に民間駐車場あり
TEL 0742-22-5511
URL http://www.todaiji.or.jp/
▽伝統行事
●お水取り
東大寺二月堂で、3月12日から14日の間に行われる行事。一般的には12日のお水取や籠松明の行のことを指し、俗称としてこう呼ばれる。
▽キーワード
●重源
鎌倉初期の浄土僧。醍醐寺で密教を学び、1167年(仁安2)入宋。帰朝後は東大寺再建に貢献し、南大門に天竺様式を残すとともに、各地に念仏道場を開いて不断念仏を興した。(1121〜1206)
●参考文献/駒敏郎監修『ひとり歩きの奈良』、網干善教監修『奈良まほろばソムリエ検定』、朝廣佳子編集『yomiっこ2006年6月号』
●参考HP/東大寺  ●初書/2007-07-27-SH
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