吉野町/寺院 エリア広域/五條・吉野 日蔵道賢、木造厨子入蔵王権現立像
◆如意輪寺 ●にょいりんじ ●吉野町吉野山
延喜年間に日蔵道賢の開基と伝えられ、もとは金峯山寺の搭頭寺院の一つであった。江戸時代初めには荒廃したが、1650年(慶安3)に鉄牛が本堂を修理し、現在に至る。
後醍醐天皇の勅願寺で、如意輪観音を本尊としている。寺宝の重要文化財、木造厨子入蔵王権現立像は役小角の作と伝えるが、鎌倉時代の運慶の一派である源慶の作であることがわかっている。80cmほどの小さなものだが、髪を逆立て激しい憤怒の相を見せる写実性に富んだ傑作である。
▽データ
所在地 吉野郡吉野町吉野山
山号 塔尾山
宗派 浄土宗
本尊 如意輪観音菩薩
如意輪寺 如意輪寺 如意輪寺
●参考文献/奈良県歴史学会編『奈良県の歴史散歩』、駒敏郎著『奈良の寺』、西山厚著『奈良の寺寺』、網干善教監修『奈良まほろばソムリエ検定』  ●初書/2007-09-08-IT
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